真空めっき工

しんくうめっきこう

業界・職種

エンジニアリング・製造

分類

概要

真空中で金属や合金を蒸着またはスパッタリングし、基板に薄膜を形成する職種。主に装飾や機能性付与のための金属膜成膜を行う。

詳細説明

真空めっき工は、真空蒸着装置やスパッタリング装置を用いて、基板に金属薄膜を成膜する専門職です。まず基板の前処理として洗浄や酸洗を行い、真空チャンバーにセットします。蒸着源となる金属を加熱またはイオン化し、蒸気化・スパッタリングによって基板表面に均一な膜を形成します。膜厚や成膜速度を計測装置でモニタリングし、品質を確保。成膜後は剥離や密着性の試験を行い、不良箇所の再処理や装置のメンテナンスを実施します。生産ラインでは安全管理やクリーンルーム規則の遵守が求められます。

将来性

電子部品や自動車、光学薄膜などさまざまな分野で薄膜技術の需要は堅調。自動化・省人化の進展や次世代材料への対応が求められ、プロセス開発や品質管理のスキルを持つ人材の価値は高まる。

性格特性

協調性がある / 忍耐力がある / 細部へのこだわりがある / 責任感が強い

労働スタイル

クリーンルーム / シフト / 屋内工場勤務 / 製造ライン

キャリアパス

ジュニアオペレーター → 真空めっきオペレーター → シニアオペレーター → 生産技術エンジニア → プロセス開発エンジニア → 品質管理マネージャー

必須スキル

イオンプレーティング技術 / スパッタリング装置操作 / 真空蒸着装置操作 / 膜厚測定 / 表面前処理 / 装置保全

推奨スキル

品質管理手法(SPC) / 材料科学基礎知識 / 真空技術の基礎知識 / 表面解析技術

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 膜厚や成膜品質のばらつきを防ぐために細部への高い注意力が必要。

適性(苦手でも可)

項目 説明
創造性・アイデア発想力 標準化された手順に従う作業が中心で、独自のアイデア発想があまり求められないため。

関連資格

  • めっき技能士(国家検定)

関連職業

  • めっき工
  • 金属研磨工

タグ

キーワード