三等機関士
さんとうきかんし
業界・職種
分類
- 大分類 : 配送・輸送・機械運転の職業
- 中分類 : 鉄道・船舶・航空機運転の職業
- 小分類 : 船舶機関長・機関士(漁労船を除く)
概要
船舶の機関室において、ディーゼルエンジンやボイラーなどの運転・保守・点検を担当し、安全かつ効率的な機関運転を支える職種。
詳細説明
三等機関士は、船舶の機関部門に所属し、ディーゼルエンジン、蒸気タービン、ボイラーなどの運転・整備・点検・監視を行う技術職です。第一・二等機関士の指示の下、燃料や潤滑油の管理、各種ポンプやバルブの操作、配管系統の保守、故障時のトラブルシューティング、運航記録の作成などを担当します。4時間交代制などの輪番勤務で24時間体制の運転監視に従事し、海上での厳しい環境下で安定した機関運転を維持します。
将来性
海運業界では人手不足・高齢化が進む一方で、機関の自動化や遠隔監視技術の導入が進展しています。三等機関士の需要は一定程度維持されるものの、デジタルスキルや高度なトラブルシューティング能力が今後の市場価値を左右します。
性格特性
チャレンジ精神がある / 冷静沈着である / 几帳面である / 協調性がある / 責任感が強い
労働スタイル
キャリアパス
四等機関士 → 二等機関士 → 一等機関士 → 機関長 → 技術管理職(ショア勤務) → 海事教育・訓練講師
必須スキル
ボイラー操作保守 / 安全管理(防火・防爆) / 機関操作 / 潤滑管理 / 点検整備 / 監視装置操作 / 配管バルブ操作
推奨スキル
CAD配管図面読解 / ICT遠隔監視 / コミュニケーションスキル(英語) / 危険物取扱者資格 / 電気制御システムの基礎知識
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 変化への適応力 | 変化する海上の状況や緊急事態に柔軟に対応する必要があるため。 |
| 注意力・正確性 | 微細な機器の異常を見逃さない注意力が必要なため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 多様な機器について専門知識を習得する必要があるため。 |
| 体力・持続力 | 狭い機関室での点検・整備には高い体力が必要なため。 |
| 問題解決力 | 故障時に迅速に原因を特定・対処する能力が求められるため。 |
| ストレス耐性 | 騒音や緊急対応など高いストレス下で業務を行うため。 |
| 協調性・チームワーク | チームでの連携が安全運航に欠かせないため。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 創造性・アイデア発想力 | 定型業務が中心で創造性はあまり求められないため。 |
関連資格
- 三等海技士免状(機関)
- 第二種ボイラー技士免状
別名
- 3等機関士
- Third Engineer
関連職業
- 一等機関士
- 二等機関士
- 四等機関士
- 機関長