測量船乗組員(海上保安庁)
そくりょうせんのりくみいん(かいじょうほあんちょう)
業界・職種
分類
概要
海上保安庁の測量船に乗船し、海域の測量業務を通じて海図作成や航路確保のためのデータを提供する職種。
詳細説明
海上保安庁の測量船乗組員は、海域の水深や海底地形などを測量し、海図作成や航路設定のためのデータを提供する。多ビームエコーサウンダーやマルチビームソナー、GPS測位システムなどの機器を操作し、得られたデータをGISソフトウェア等で解析・管理する。定められた測量計画に基づき、航路計画や機器配置を行い、海象や気象に応じた現場対応が求められる。船内では狭い環境でのチームワークが重要で、機材の点検・整備や不具合発生時のトラブルシューティングも担当する。長期航海や悪天候時の勤務があり、体力や適応力が必要とされる。また、海上保安活動の一環として災害時の支援や救助活動に協力する場合もある。
将来性
海洋安全確保や海洋資源の調査ニーズが継続しており、海底地形データの精度向上や無人測量技術の導入が進む中、専門性を持つ人材の需要は安定している。
性格特性
体力がある / 協調性がある / 好奇心や探究心がある / 慎重である / 責任感が強い
労働スタイル
キャリアパス
初級測量船乗組員 → 上級測量船乗組員 → 測量隊長 → 海上保安部本部職員(資料解析) → 海上保安学校教官
必須スキル
GISデータ解析 / GPS測位システム / 多ビームエコーサウンダー操作 / 機器メンテナンス / 海洋測量装置操作 / 無線通信操作 / 航海術
推奨スキル
適性(得意であることが望ましい)
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 創造性・アイデア発想力 | 測量計画や手順が定められており、大きな創造性は求められないため |
関連資格
- 海上保安学校卒業
- 海上保安官採用試験合格
別名
- 海上保安官(測量船)
- 測量船クルー
関連職業
- 保安救難員
- 巡視船乗組員
- 航空機乗組員