大道具係（映画、演劇）

業界・職種

分類

概要

映画や演劇の舞台美術において、大型装置や舞台セットの制作・設置・撤去を行う職種。

詳細説明

大道具係は映画や演劇の舞台美術チームの一員として、設計図に基づき大型セットや装置を制作、設置、管理する職種です。木材や金属など多様な素材を加工し、塗装や造形を施すほか、安全性を確保するためのリギング作業も行います。美術監督や小道具係、照明技師などと密に連携し、公演スケジュールに合わせた迅速な対応が求められます。フリーランスとして契約ベースで参加することも多く、物理的な作業に加え図面読解力や現場調整力が必要です。

将来性

VRやバーチャルプロダクションの普及によりデジタルセット制作が進む一方、リアルな舞台演出やイベント向けの大型セット需要は継続し、専門技能者へのニーズは安定していると予想される。

性格特性

体力がある / 協調性がある / 問題解決志向がある / 慎重で正確である / 臨機応変に対応できる

労働スタイル

チーム制 / フリーランス / 夜間作業あり / 現場常駐 / 長時間労働

キャリアパス

大道具助手 → 大道具係 → 大道具主任 → 美術部チーフ → 美術監督

必須スキル

図面読解 / 塗装仕上げ技術 / 安全管理（リギング） / 木工技術 / 金属加工 / 電動工具操作

推奨スキル

3Dモデリング（SketchUp等） / CAD操作 / コミュニケーションスキル（英語） / 機械装置の基礎知識 / 舞台芸術知識

適性（得意であることが望ましい）

項目	説明
変化への適応力	演出変更や現場条件の変化に柔軟に対応する必要があるため。
注意力・正確性	安全かつ正確な設営のため。
体力・持続力	重量物の運搬や長時間立ち作業が求められるため。
問題解決力	現場でのトラブルや図面との不整合を解決する必要があるため。
ストレス耐性	厳しい納期や高所作業などのストレスに耐える必要があるため。
協調性・チームワーク	大規模なチームで協働して作業するため。

別名

アートハンド
セットビルダー
プロップマスター

キーワード

CAD トラスリギング図面塗料木工舞台装置金属加工