ＳＴ（言語聴覚士）
げんごちょうかくし
業界・職種
分類
- 大分類 : 医療・看護・保健の職業
- 中分類 : 医療技術者
- 小分類 : 言語聴覚士
概要
言語や聴覚、嚥下機能に障害のある患者に対して、評価から訓練・指導までを行い、コミュニケーションや食事機能の改善を図る医療技術専門職。
詳細説明
言語聴覚士（ST）は、脳卒中や神経疾患、先天性・発達障害などに起因する言語、発声、聴覚、嚥下機能の障害を持つ患者に対し、医学的知識に基づいたアセスメントを実施し、個別のリハビリテーションプログラムを立案・実施します。医師や看護師、理学療法士、作業療法士などの多職種チームと連携しながら、患者だけでなく家族への指導や相談にも対応。臨床記録を作成し、治療効果を評価しながら計画を調整し、日常生活動作やコミュニケーション能力の向上を支援します。
将来性
高齢化社会の進展に伴い、嚥下障害や認知症に伴うコミュニケーション障害へのニーズが増加。遠隔リハビリやAI支援ツールの導入が進み、専門性の高いSTの需要はさらに拡大すると予想される。
性格特性
労働スタイル
キャリアパス
臨床ST（スタッフ） → 主任ST → リハビリテーション部門長 → 訪問リハビリスタッフ → 教育・研究職
必須スキル
コミュニケーション支援技術 / 医療記録作成 / 嚥下機能評価 / 言語聴覚評価
推奨スキル
適性（得意であることが望ましい）
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 注意力・正確性 | 微細な発声や嚥下機能の変化を見逃さない正確さが求められるため。 |
| コミュニケーション力 | 患者や家族、医療チームとの円滑な対話が不可欠なため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 新しい治療法や研究成果を継続的に学ぶ必要があるため。 |
| 計画・組織能力 | 個々の患者に合わせたリハビリ計画を立案する必要があるため。 |
| 問題解決力 | 患者毎の課題に応じた訓練内容を工夫・調整するため。 |
| 協調性・チームワーク | 多職種との連携や情報共有が重要なため。 |
適性（苦手でも可）
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 数理・定量分析力 | 高度な数理分析よりも臨床観察が中心のため。 |
関連資格
- 言語聴覚士（国家資格）
別名
- スピーチセラピスト
関連職業
- 作業療法士
- 栄養士
- 理学療法士
- 臨床心理士