社殿大工
しゃでんだいく
業界・職種
分類
- 大分類 : 建設・土木・電気工事の職業
- 中分類 : 建設の職業(建設躯体工事の職業を除く)
- 小分類 : 大工
概要
神社や寺院の社殿(本殿・拝殿)を伝統的な木造工法で建築・修復・維持管理する専門職。
詳細説明
社殿大工は、神社や寺院の本殿・拝殿など社殿建築の設計図をもとに木材を選定・墨付け・手刻みし、木組み工法で構造を組み上げる専門職です。釘を使わず仕口やほぞ組みで構造を固定し、屋根葺き(檜皮葺・銅板葺)や彫刻装飾、金具取付、漆塗装などの仕上げを行います。修復や保存修理プロジェクトでは、歴史的建築様式の知識を活かしつつ劣化部分を補修し、後世へ技術を伝承します。現場では棟梁や下働き、見習いと連携し、安全管理や品質管理も担います。
将来性
高齢化による職人不足が深刻化しており、技術継承の取り組みが急務。社寺建築の需要は安定しており、修復・保存プロジェクトの増加で緩やかに拡大が見込まれる。
性格特性
伝統文化を尊重する姿勢がある / 几帳面である / 協調性がある / 忍耐力がある / 手先が器用で細かい作業が得意
労働スタイル
フリーランス一人親方 / 季節変動 / 業務委託 / 現場作業 / 長期プロジェクト
キャリアパス
見習い大工 → 下働き → 棟梁 → 一人親方 → 専門職(社寺建築技術者) → 保存修復コンサルタント
必須スキル
推奨スキル
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 注意力・正確性 | 細部の加工精度が完成品質に直結するため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 伝統技術の習得と継承に向けた学習意欲が重要。 |
| 体力・持続力 | 重い木材を扱い、長時間の屋外作業や高所作業があるため。 |
| 問題解決力 | 現場の不整地や材料の個体差に応じた対応が必要なため。 |
関連資格
- 伝統工芸士
- 建築大工技能士1級
- 建築大工技能士2級
- 建築大工技能士3級
別名
- 宮大工
- 社寺大工
関連職業
- 建築大工
- 木造建築大工
- 造作大工