水産物加工品検査工
すいさんぶつかこうひんけんさこう
業界・職種
分類
- 大分類 : 製造・修理・塗装・製図等の職業
- 中分類 : 製品検査工(食料品等)
- 小分類 : 食料品検査工
概要
水産物加工品検査工は、水産物を原料とした缶詰や練り製品、乾燥品などの加工品について、品質、安全性、規格適合性を多様な検査手法で評価し、製品の出荷基準を確認する専門職です。
詳細説明
水産物加工品検査工は、原料や製品から試料を採取し、外観検査(色、形状、異物チェック)や官能検査(色、香り、味、食感)を実施します。さらに、pHや塩分濃度、水分活性などの理化学的検査や、菌数測定をはじめとする微生物検査を担当。包装状態や表示ラベルの法令遵守状況を確認し、検査結果を記録・報告します。基準を満たさない場合は原因分析を行い、生産部門と連携して品質改善を提案。HACCPやISO22000に基づく衛生管理にも関与し、検査機器の校正や試験法の導入・改善を行うこともあります。食品衛生法やJAS規格など関連法規の知識を活かし、安全で高品質な製品の維持を支える役割を果たします。
将来性
食品安全への関心や規制強化により、水産物加工品の品質検査の重要性は増大しています。省力化・自動化技術の導入が進む一方で、専門知識と経験を持つ検査員の需要は安定して成長すると予想されます。
性格特性
労働スタイル
キャリアパス
検査技師(ジュニア) → 品質管理担当者 → 品質保証リーダー → 工場長 → 品質管理部門マネージャー
必須スキル
推奨スキル
HACCP / データ分析 / 分析機器操作 / 品質管理手法(QC) / 食品衛生法・JAS規格知識
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 注意力・正確性 | 細かな欠陥や異物を検出する高い注意力が不可欠。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 創造性・アイデア発想力 | 手順に従う業務が中心で新規アイデアよりも正確な実行が重視される。 |
関連資格
- QC検定(品質管理検定)
- 食品衛生責任者
別名
- 水産加工品検査員
関連職業
- 乳製品検査工
- 品質管理検査員
- 農産物検査工
- 食肉製品検査工