砂防工事技術者（設計・施工管理を除く）

業界・職種

分類

概要

山間部や河川敷での土砂災害防止を目的に、堰堤や法枠工などの砂防工事の施工実務を担う技術職。設計や施工管理業務を除き、重機操作や資材設置、安全管理を中心に行う。

詳細説明

砂防工事技術者（設計・施工管理を除く）は、斜面崩壊や土砂流出を防止するための現場施工を専門とする。堰堤工、法面保護工、グラウンドアンカー工、排水工など多様な工法を実施し、バックホウやブルドーザなどの建設機械を用いて資材を配置・組立てる。施工計画や図面は設計部門が作成するため、設計・管理業務は含まず、与えられた計画に忠実に従いながら品質・安全を確保する。山岳部や河川敷での作業が多く、悪天候時や不安定な地盤状況下での対応も求められる。

将来性

高齢化や担い手不足が進むが、災害対策需要の高まりから機械化やICT活用による効率化が進む見込み。

性格特性

体力がある / 協調性がある / 安全意識が高い / 慎重で几帳面である / 責任感が強い

労働スタイル

シフト / 山岳宿泊 / 日中勤務 / 日帰り / 現場常駐

キャリアパス

現場作業者（オペレーター） → 主任・班長 → 監督技術者（施工管理） → 技術コンサルタント → 独立・起業

必須スキル

土質地盤の基礎知識 / 安全管理 / 簡易測量 / 資材加工 / 重機操作

推奨スキル

GPS測量 / コミュニケーションスキル（英語） / ドローン測量 / 林業知識 / 溶接技術

適性（得意であることが望ましい）

項目	説明
変化への適応力	天候や地盤状況の変化に迅速に対応する必要がある。
注意力・正確性	安全確保のため、細部の状態確認や寸法管理が必須。
体力・持続力	重機操作や資材運搬など、長時間の体力仕事が中心となるため。
問題解決力	現場での突発的な地形変化や機械トラブルへの対応が必要。
ストレス耐性	高所作業や危険な環境での作業が多く、精神的耐性が求められる。
協調性・チームワーク	多人数での連携作業が不可欠なため。

適性（苦手でも可）

項目	説明
創造性・アイデア発想力	定型的な施工作業が中心で発想力はそれほど要求されない。
数理・定量分析力	現場では専門的な計算は少なく、単純な測定が中心。

別名

砂防作業技術者
砂防技術者

キーワード

グラウンドアンカー土工事土砂流出防止堰堤排水設備法面工護岸重機操作