有機薬品分析技術員
ゆうきやくひんぶんせきぎじゅついん
業界・職種
分類
概要
有機薬品の成分や純度を多様な分析装置を用いて定性・定量的に評価し、品質管理や研究開発を支援する専門職。
詳細説明
有機薬品分析技術員は、医薬品や化学製品に含まれる有機化合物の成分分析や不純物評価を行う専門職です。試料の抽出や前処理、クロマトグラフィー(HPLC、GC-MS)、分光分析(NMR、FTIR、UV-vis)などの装置を用いて定性・定量分析を実施します。分析条件の最適化やメソッドバリデーションを行い、得られたデータを基に報告書を作成します。また、装置の保守・校正や品質管理(GMP)への対応、研究開発や法規制対応のためのサポートも担います。
将来性
医薬品や化学製品の品質保証・研究開発ニーズに伴い安定的な需要が見込まれる。自動化・オンライン分析、AIを用いたデータ解析技術の導入が進み、環境分析やグリーンケミストリー分野への応用拡大が期待される。
性格特性
コツコツ型 / 好奇心や探究心がある / 慎重で正確である / 責任感が強い
労働スタイル
キャリアパス
分析技術員(アナリスト) → 上級分析技術員 → 分析開発エンジニア → 品質管理部門リーダー → 研究開発マネージャー
必須スキル
FTIR分析 / GC-MS分析 / HPLC分析 / NMR解析 / データ解析 / 実験計画法 / 試料前処理抽出技術
推奨スキル
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | 複雑なデータを解釈し、分析手法を設計・最適化するため。 |
| 注意力・正確性 | 微量分析の精度確保や試料調製時のわずかな変化を見逃さないため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 新規分析技術や装置仕様を継続的に習得する必要があるため。 |
| 数理・定量分析力 | 定量分析結果の計算や統計処理を正確に行うため。 |
| 問題解決力 | 装置トラブルや分析条件の課題を解決し最適な方法を見つけるため。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 体力・持続力 | 主にラボやデスクでの作業が中心で、重い荷扱いは少ないため。 |
関連資格
- 分析化学技能検定1級
- 危険物取扱者乙種第4類
- 第一種衛生管理者
別名
- 分析化学技術者
- 有機化合物分析技術員
関連職業
- 化学分析技術者
- 品質管理技術者
- 無機薬品分析技術員
- 研究開発職