窒化工(化学工業)

ちっかこう(かがくこうぎょう)

業界・職種

エンジニアリング・製造

分類

概要

金属部品の表面に窒素を浸透させ硬化層を形成するため、窒化炉を操作し温度・圧力管理、品質検査、安全管理を行う職種。

詳細説明

窒化工は、自動車や機械部品、工具などの金属表面を窒素含有層に変化させ、耐摩耗性や疲労強度を向上させる窒化処理を専門とする職種です。ガス窒化、塩浴窒化、プラズマ窒化などの処理装置を操作し、温度や圧力の制御、処理時間の管理を行います。また、処理後は硬度計測や顕微鏡観察による品質検査を実施し、規格に合致しない場合は原因解析と再処理を行います。作業中は高温環境や有害ガスを扱うため、安全装置の点検や作業手順の遵守が求められます。

将来性

金属部品の高性能化や品質要求の高まりにより、表面処理技術の需要は安定または増加傾向にあります。特に自動車や航空機、電子部品分野で高精度な窒化処理が求められ、熟練技術者の価値が高まるでしょう。

性格特性

几帳面である / 安全意識が高い / 責任感が強い / 集中力が高い

労働スタイル

シフト / 屋内作業 / 立ち仕事 / 高温環境作業

キャリアパス

見習い窒化工 → 窒化工 → シニア窒化工 → 工程リーダー → 生産技術エンジニア → 工場長

必須スキル

ガス配管・バルブ操作 / 温度圧力管理 / 硬度測定 / 窒化炉操作 / 顕微鏡観察

推奨スキル

QC手法 / プラズマ窒化装置操作 / 材料分析 / 表面処理知識

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 温度や時間の管理が品質に直結するため
体力・持続力 高温環境下での作業や重量物の取扱いで体力が必要
問題解決力 処理異常時に原因究明と対策が求められる

適性(苦手でも可)

項目 説明
創造性・アイデア発想力 標準化された手順に従うため

関連資格

  • 危険物取扱者(乙種第4類)

関連職業

  • めっき工
  • 熱処理工
  • 酸洗工

タグ

キーワード