鑑定官(麻薬取締)
かんていかん(まやくとりしまり)
業界・職種
分類
- 大分類 : 警備・保安の職業
- 中分類 : 司法警察職員
- 小分類 : その他の司法警察職員
概要
麻薬取締部門において、押収された薬物試料の化学分析を行い、違法薬物の種類や含有量を特定する専門職。
詳細説明
鑑定官(麻薬取締)は、警察の麻薬取締部門に所属し、現場で押収された疑わしい薬物を化学的手法で分析・鑑定して捜査や裁判に必要な資料を作成する専門職です。試料の前処理、クロマトグラフィーや質量分析装置の操作、データ解析を通じて薬物の種類や含有量を特定し、鑑定書を作成します。法的手続きに則った証拠保全や、厳格な手順と科学的根拠に基づく報告が求められます。
将来性
薬物犯罪の高度化と新規合成薬物の登場により、精密分析技術の需要は増加傾向にあります。AIや自動化技術の導入による効率化が進む中、法科学の専門性を持つ人材の重要性は今後も高まる見込みです。
性格特性
労働スタイル
キャリアパス
巡査 → 鑑定官 → 主任鑑定官 → 上席鑑定官 → 部門責任者
必須スキル
クロマトグラフィー分析 / スペクトル解析 / 報告書作成 / 法科学 / 試料前処理
推奨スキル
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | 複雑な化学データを論理的に解釈する必要があるため。 |
| 注意力・正確性 | 微量分析など高い精度が求められるため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 新規薬物や分析手法を継続的に学ぶ必要があるため。 |
| 問題解決力 | 分析機器のトラブルや未知試料対応において必要。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 体力・持続力 | 主に室内での分析業務が中心のため。 |
関連資格
- 科学警察研究所等における法科学分析研修修了
- 警察官採用試験合格
別名
- 薬物鑑定官
- 麻薬分析官
関連職業
- 法医鑑定官
- 科学警察研究員
- 鑑識官