分析員(鉱業)
ぶんせきいん(こうぎょう)
業界・職種
分類
概要
鉱業分野で採取した鉱物試料の成分や性状を化学分析技術を用いて評価し、品質管理や資源評価に貢献する専門職。
詳細説明
分析員(鉱業)は、採掘現場や試験室で鉱石や鉱物サンプルの前処理、化学分析装置の操作、データ収集・解析を行います。主にX線回折(XRD)、誘導結合プラズマ発光分析(ICP-OES)、粒度分析、滴定や比色分析などの手法を用いて、鉱石の成分組成や物理的性状を計測。結果を基に品質管理や資源評価を行い、地質調査技術者や鉱山技術者と連携して生産プロセスの最適化や環境影響評価にも関与します。分析装置の保守点検や試薬の管理、安全衛生手順の遵守も重要な業務です。
将来性
資源開発の継続と環境規制強化に伴い、鉱業分野での分析技術の重要性が高まり、専門性を持つ分析員の需要は安定して推移するでしょう。
性格特性
几帳面である / 好奇心や探究心がある / 慎重である
労働スタイル
シフト / デスクワーク / フィールドサンプリング / 屋内作業 / 研究所勤務
キャリアパス
ジュニア分析技術者 → シニア分析技術者 → 分析主任 → 研究開発職(応用研究) → 技術マネージャー
必須スキル
推奨スキル
データ可視化 / 品質管理(ISO9001) / 安全衛生知識 / 環境分析
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | データ解析や結果の解釈に高度な論理的思考が求められる。 |
| 注意力・正確性 | 微量成分の検出や誤差を避けるため高い正確性が必要。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 新しい分析装置や手法の習得が継続的に必要。 |
| 数理・定量分析力 | 定量データの処理や解析に高度な数理能力が必要。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 創造性・アイデア発想力 | 既定の分析手順に従う作業が中心で独創性はそれほど求められない。 |
| 体力・持続力 | 主に屋内で座って作業するため体力負荷は少ない。 |
関連資格
- 技術士(鉱山部門)
別名
- 鉱業試験技術者
- 鉱物分析技術者
関連職業
- 分析化学者
- 品質管理技術者
- 地質調査技術者
- 鉱山技術者