医療用機械器具メンテナンス工

業界・職種

分類

概要

医療用機械器具メンテナンス工は、医療機関で使用される診断・治療機器の保守・点検・修理・校正を行い、安全かつ正確に機能するよう維持管理する専門技術職です。

詳細説明

医療用機械器具メンテナンス工は、病院や診療所などで使用されるMRI、X線装置、超音波診断装置などの診断・治療機器に対し、メーカー仕様書や規格に基づいた定期点検、分解整備、キャリブレーション、修理を行います。点検結果や修理履歴を記録し、品質管理システム（ISO 13485）に従って文書管理を実施します。緊急時にはオンコールでトラブル対応を行い、医療現場への影響を最小限に抑えます。メーカーや医療スタッフと連携し、安全規格（IEC 60601 など）を遵守しながら作業します。

将来性

高齢化と医療機器の高度化に伴い需要は安定的に増加すると予想されます。AIやIoTを活用した予知保全技術の導入が進み、遠隔診断やリモートメンテナンスの機会も拡大するでしょう。

性格特性

几帳面である / 協調性がある / 問題解決志向がある / 責任感が強い

労働スタイル

オンコール / シフト / 医療機関常駐 / 訪問メンテナンス

キャリアパス

メンテナンス技術者 → シニアメンテナンス技術者 → 保守管理者 → 技術部門リーダー → 製品開発エンジニア → 品質保証部門

必須スキル

保守点検手順の理解 / 医療機器の分解・組立技術 / 医療機器規格IEC60601 / 校正技術 / 計測機器の操作・読み取り / 電気電子回路の基礎知識

推奨スキル

ISO13485品質マネジメントシステム知識 / ITネットワーク基礎知識 / クリーンルーム作業経験 / コミュニケーションスキル（メーカーサポート連携） / 英語ドキュメント読解

適性（得意であることが望ましい）

項目	説明
注意力・正確性	微細な調整や校正が機器の性能と安全性に直結するため。
専門知識習得・学習意欲	新しい医療機器や技術の習得が継続的に求められるため。
計画・組織能力	医療機関の稼働スケジュールに合わせて作業計画を立てる必要があるため。

適性（苦手でも可）

項目	説明
創造性・アイデア発想力	定められた手順に従って作業を行うことが多いため。

キーワード

MRI X線装置キャリブレーション分解整備故障診断校正点検超音波診断装置