船用機関開発技術者
せんようきかんかいはつぎじゅつしゃ
業界・職種
分類
概要
船舶用のエンジンや推進装置に関する研究・設計、性能評価、環境対応技術の開発を行う専門技術職。
詳細説明
船用機関開発技術者は、船舶エンジンや推進システムの性能向上や環境適合性を追求し、要件分析、3D-CAD設計、CAE解析、プロトタイプ試験、データ評価、製品改善を行う。燃焼工学や流体力学の知見を活かし、排ガス低減技術や燃費改善技術、次世代燃料対応エンジンの開発をリードする役割を担う。国内外の規制動向を把握し、国際規格に準拠した設計・試験手法を適用する。
将来性
IMO(国際海事機関)の排ガス規制強化や脱炭素化の潮流に伴い、クリーンディーゼルや代替燃料エンジン、電動推進システムの研究開発需要が増加する見込み。
性格特性
労働スタイル
キャリアパス
研究員 → 主任研究員 → 研究開発リーダー → 部門マネージャー → 技術コンサルタント
必須スキル
3次元CAD/CAM操作 / CAE解析 / エンジン性能評価 / 材料力学 / 機械設計基礎 / 熱流体力学
推奨スキル
プログラミング(Python、MATLAB) / 排ガス制御技術 / 機械学習 / 燃焼工学 / 英語論文読解
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | 複雑な熱流体挙動や機構設計を論理的に解析する必要があるため。 |
| 注意力・正確性 | 微小な設計誤差が性能や安全性に大きく影響するため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 新素材や規制対応技術の習得が継続的に必要となるため。 |
| 数理・定量分析力 | CAE解析や性能データの定量評価において高度な数理分析が求められるため。 |
| 問題解決力 | 試験中の課題抽出と改良策の立案・実施が頻繁に求められるため。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 体力・持続力 | 主にデスクワークと試験室での業務が中心で、重労働は少ない。 |
関連資格
- 一級機械保全技能士
- 二級機械保全技能士
- 技術士(機械部門)
- 船舶整備士
別名
- 海洋機関エンジニア
- 船舶エンジン開発技術者
関連職業
- メカトロニクスエンジニア
- 海洋機械設計技術者
- 船舶設計技術者