味付工(製革)

あじつけこう(せいかく)

業界・職種

エンジニアリング・製造

分類

概要

牛や羊などの動物の皮を化学的・物理的に処理し、なめしや染色、仕上げを行い革製品の基礎素材をつくる職種。

詳細説明

味付工(製革)は、原皮を洗浄・脱毛し、石灰処理や酵素処理で不要成分を除去した後、クロムや植物タンニンなどの薬品を用いてなめし(タンニング)を行い、さらに染色や油脂分補給、乾燥、仕上げ加工を通じて革に適切な物性と風合いを持たせる専門職です。工程ごとのpHや温度管理、薬品の計量、機械(ドラム機やベッド機)の操作、品質検査(厚さ、色むら、柔軟性など)を通じて安定した品質の革を生産します。安全衛生管理や環境負荷低減の観点も重要になります。

将来性

国内の一般的ななめし工は減少傾向にあるが、高付加価値レザーや環境負荷低減プロセスなど専門的技術を持つ職人の需要は継続すると見込まれる。

性格特性

几帳面である / 忍耐力がある / 責任感が強い

労働スタイル

シフト / チーム作業 / 屋内作業 / 工場勤務 / 日勤

キャリアパス

製革作業員(見習い) → 味付工 → 工程管理者 → 製造ライン管理者 → 工場長

必須スキル

pH・温度管理 / 化学薬品取扱い / 品質検査 / 機械操作

推奨スキル

品質管理手法(QC) / 安全衛生管理 / 機械保全 / 革の種類と性質の知識

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 化学薬品の計量や工程管理で高い正確性が求められるため。
体力・持続力 重い皮革や機械操作を伴うため体力が必要。

別名

  • なめし工
  • レザータンナー

関連職業

  • 仕上工
  • 染色工
  • 皮革製品製造工

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