葛布（かっぷ）製造工

大分類: 製造・修理・塗装・製図等の職業
中分類: 製品製造・加工処理工（金属製品・食料品等を除く）
小分類: 紡織製品・衣服・繊維製品製造工

業界・職種

葛の根から採取した繊維を手作業で糸にし、手織りで葛布を製造する職業。

葛布製造工は葛の根から繊維を取り出し、洗浄・乾燥後に手で糸に紡ぎ、機織りで布地を織り上げる。伝統的な手作業と工房での小規模生産が主で、素材の品質管理・機織機の調整・仕上げ（蒸し・晒し）など多工程を担う。地域文化や工芸品としての価値を維持するため、熟練した技術と細やかな注意力が求められる。

伝統工芸分野での後継者不足が課題だが、地域振興・文化継承の観点から需要は一定。観光や体験型工房の普及で新たな市場が期待される。

見習い → 葛布製造工 → 工房主 → 伝統工芸士

項目	説明
注意力・正確性	繊維の細かな欠陥を見逃さず品質を保つため。
体力・持続力	長時間の立ち作業や重い根の処理など体力を要するため。

項目	説明
コミュニケーション力	作業は個人または少人数で行うため対外的な調整は少ない。
数理・定量分析力	定量的計算は少なく経験と勘が重視される。
協調性・チームワーク	主に個人または少人数で完結する作業が多い。

手作業糸紡ぎ繊維くず葛根