公正取引委員会審査官
こうせいとりひきいいんかいしんさかん
業界・職種
分類
- 大分類 : 法務・経営・文化芸術等の専門的職業
- 中分類 : 法務の職業
- 小分類 : その他の法務の職業
概要
公正取引委員会の審査官は、独占禁止法や競争政策に基づき、企業結合や不当な取引制限行為の調査・審査を行い、必要な排除措置を命じる職務を担う。
詳細説明
公正取引委員会審査官は、独占禁止法をはじめとする競争政策関連法規に基づき、企業結合審査やカルテル調査、談合・不公正取引行為の予備調査・本調査を実施し、公正取引委員会の会合で審理を行う。証拠収集や関係者へのヒアリング、報告書の作成、排除措置命令書の起案、行政訴訟対応まで一連の業務を担当する。高度な法的知識と論理的思考力、コミュニケーション力が求められ、行政機関や企業との折衝や調整を行いながら、公正な競争環境を維持・促進する役割を果たす。
将来性
競争政策の重要性や規制強化の流れに伴い、専門性の高い審査官の需要は安定的に推移すると予想される。特にデジタル市場やグローバル取引を巡る審査体制の整備が今後も進む。
性格特性
倫理観と公正性がある / 分析志向がある / 好奇心や探究心がある / 忍耐力がある
労働スタイル
キャリアパス
国家公務員採用総合職(法律区分)合格 → 公正取引委員会事務官 → 審査官補 → 審査官 → 課長職・部長職 → 高級審査官
必須スキル
推奨スキル
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | 大量の法令や証拠を論理的に分析する必要があるため。 |
| 注意力・正確性 | 法律文書や証拠資料の細部を正確に確認する必要があるため。 |
| コミュニケーション力 | 企業や関係者とのヒアリングや交渉時に高いコミュニケーション力が求められるため。 |
| 問題解決力 | 複雑な事案の原因究明や解決策の立案が重要なため。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 体力・持続力 | 主にデスクワークで肉体的負荷は高くないため。 |
関連資格
- 国家公務員採用総合職試験(法律区分)
関連職業
- 公正取引委員会事務官
- 弁護士
- 検察官
- 行政書士