截（きり）金師
きりかねし
業界・職種
分類
- 大分類 : 法務・経営・文化芸術等の専門的職業
- 中分類 : 美術家、写真家、映像撮影者
- 小分類 : 美術家、イラストレーター
概要
截金師は金箔や金泥を用いて仏像や襖絵、曼荼羅図などに繊細な文様を施す日本の伝統工芸職人。
詳細説明
截金師は金箔や金泥を用い、刀子や鋏で極小の金箔を切り出して文様を作る伝統技法「截金（きりかね）」の専門職です。主に寺院の仏像や襖絵、曼荼羅図、経典装飾などに用いられ、穏やかな光沢を持つ金の文様が作品に荘厳さを添えます。作業は細心の注意を要するため、膠や接着剤の調合、金箔の貼付・押し込み、余分な金粉の除去など多工程を経て仕上げられます。師匠のもとで長年修行を積み、伝統文様の知識や金箔取扱いの技術を体得します。現代では文化財の保存修復や茶室・インテリアへの応用など、新たな分野での活用も広がっています。
将来性
高齢化による後継者不足が課題だが、文化財修復やインテリア装飾など新たな応用分野で需要が期待される。
性格特性
労働スタイル
キャリアパス
見習い → ジュニア職人 → 主任職人 → 独立・開業 → 流派継承者
必須スキル
伝統接着技術 / 切金用刃物操作 / 図案設計 / 金箔金泥取り扱い技術
推奨スキル
適性（得意であることが望ましい）
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 注意力・正確性 | 微細な金箔を正確に切り貼りする必要がある |
| 創造性・アイデア発想力 | 独自の文様デザインには高い創造力が必要 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 伝統技法の習得と応用に継続的学習が必要 |
適性（苦手でも可）
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | 高度な論理分析は求められない |
| コミュニケーション力 | 主に個人作業のため、対外的コミュニケーションは少ない |
| 数理・定量分析力 | 数理分析はほとんど必要ない |
| 協調性・チームワーク | 主に単独で作業を行うため |
別名
- 切金師
関連職業
- 漆芸家
- 表具師
- 金箔職人