機械調整工(組み立てに伴う調整を行うもの)

きかいちょうせいこう

業界・職種

エンジニアリング・製造

分類

概要

組み立て後の機械装置について、仕様どおりの精度や性能を確保するために、各部品の動作調整や測定検査を行う製造職。

詳細説明

機械調整工は、はん用・生産用・業務用機械器具の組み立てが完了した後、トルクレンチやダイヤルゲージ、マイクロメーターなどの測定工具を用いて部品間のクリアランスやテンションを調整し、図面どおりの公差精度と動作性能を実現する職種です。ギアやベアリング、軸受など機械要素の基礎知識を活用し、不具合が発生した場合は原因を特定して最適な調整方法を検討・実行します。品質向上のための改善提案や保全技術との協働も行い、生産ラインの安定稼働を支えます。工場の生産ラインや製造現場での立ち作業が中心で、交替制勤務や日勤など勤務形態は工場により異なります。

将来性

国内製造業の自動化・高精度化に伴い、技能を有する調整工の需要は安定あるいは増加傾向にあります。IoTや自動化技術の活用に対応できる能力が今後さらに求められるでしょう。

性格特性

几帳面である / 注意力がある / 責任感が強い

労働スタイル

シフト / チーム作業 / 日勤 / 製造ライン

キャリアパス

機械調整工 → 機械保全工 → 生産技術者 → ラインリーダー → 工場管理者

必須スキル

クリアランス調整 / トルクレンチ操作 / 図面読解 / 機械要素の基礎知識 / 測定機器操作

推奨スキル

CAD基礎 / 保全技術 / 品質管理手法(QC七つ道具) / 電気回路の基礎理解

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 微細な誤差が機械性能に大きく影響するため。
体力・持続力 立ち作業が多く、工具操作に伴う体力が必要なため。
問題解決力 不具合原因の特定と最適調整には高い問題解決力が求められるため。

適性(苦手でも可)

項目 説明
創造性・アイデア発想力 既存手順に沿った作業が中心で、独創性より正確性が重視されるため。

関連職業

  • 機械保全工
  • 機械組立工

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