海技士(通信、電子通信)

かいぎし(つうしん、でんしつうしん)

業界・職種

運輸・物流

分類

概要

船舶上の無線通信設備および電子機器を操作・保守し、通信業務を遂行する専門技術職。

詳細説明

海技士(通信、電子通信)は、商船や旅客船などに乗り組み、VHFやMF/HF、衛星通信(GMDSS)、レーダー、ECDIS、AISなどの通信・航海用電子機器を操作・点検・保守する職種です。定期的な機器の検査や故障対応、法定検査の立会い、緊急時の遭難信号の送受信などを担当し、安定した通信と安全航行を支えます。国際航路では英語による通信手順が求められ、長期の船上勤務や輪番体制での交代勤務が一般的です。

将来性

海上輸送の需要増加に伴い安定した需要が見込まれる。将来的に自動化・IoT化が進み、ネットワーク管理やデータ解析能力の重要性が高まると予想される。

性格特性

冷静沈着である / 協調性がある / 観察力に優れている / 責任感が強い

労働スタイル

交代勤務 / 国内外航路 / 港湾勤務 / 長期乗船

キャリアパス

海技士(通信、電子通信) → 船舶通信主任 → 航海通信管理者 → 陸上通信管制官 → 海運会社技術部門スタッフ

必須スキル

レーダーECDIS操作 / 無線通信(VHF/MF/HF/GMDSS) / 英語による通信手順 / 電子回路基礎知識

推奨スキル

GMDSS通信 / ネットワーク基礎知識 / 周波数管理 / 機械保全

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 機器設定や周波数管理の誤りが重大な障害につながるため。
問題解決力 故障や通信障害時に迅速な原因究明・対応が求められるため。
ストレス耐性 緊急通信や遭難対応時に冷静さと耐性が必要なため。

適性(苦手でも可)

項目 説明
体力・持続力 主に計器操作・点検業務が中心で重労働は少ない。

関連資格

  • 海技士(通信、電子通信)
  • 第一級海上無線通信士

別名

  • 海上通信士
  • 船舶通信技術者

関連職業

  • 機関士
  • 無線技術者
  • 航海士

タグ

キーワード