事務長(国立大学法人)
じむちょう
業界・職種
分類
- 大分類 : 管理的職業
- 中分類 : 法人・団体管理職員
- 小分類 : その他の法人・団体管理職員
概要
国立大学法人の事務機能を統括し、予算編成・会計・人事・労務・施設管理などの業務運営を指揮するマネジメント職。学長等と連携し、大学運営の基盤を支える。
詳細説明
事務長(国立大学法人)は、大学運営の基盤となる事務部門全体を管理・統率するトップマネジメント役です。予算編成、会計・財務管理、人事・労務管理、契約・調達、施設・資産管理、リスクマネジメント、コンプライアンス体制の整備などを統括し、学長や理事会と連携しつつ、内部統制やガバナンス強化を推進します。職員の育成や組織改革を主導し、大学の中長期的な運営戦略を立案・実行する重要な役割を担います。
将来性
国立大学法人の運営改革やガバナンス強化の流れにより、事務部門の専門性やマネジメント能力の重要性が増している。予算や人事制度の複雑化に伴い、デジタル・ガバナンスの知見を持つ人材が高く評価される傾向にある。
性格特性
マネジメントに関心がある / 倫理観が高い / 冷静沈着である / 調整力がある / 責任感が強い
労働スタイル
キャリアパス
事務職員 → 課長級職員 → 事務次長 → 事務長 → 理事・理事補
必須スキル
コンプライアンス管理 / リスクマネジメント / 予算管理 / 人事労務管理 / 契約調達管理 / 施設管理 / 財務管理
推奨スキル
ERPシステム運用 / コミュニケーションスキル(外部対応) / プロジェクト管理 / 内部統制 / 英語文書対応
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | 膨大な予算や政策情報を分析し意思決定を支えるため。 |
| 注意力・正確性 | 契約書や会計処理の正確性が大学運営に直結するため。 |
| コミュニケーション力 | 学内外の多様な利害関係者と調整・交渉するため。 |
| 主体性・リーダーシップ | 自律的に課題を発見し先導するリーダーシップが求められるため。 |
| 数理・定量分析力 | 予算編成や会計処理に高度な数的思考が必要であるため。 |
| 計画・組織能力 | 長期的な大学運営計画やリソース配分を策定・実行するため。 |
| 問題解決力 | 複雑な組織課題や突発的トラブルを解決するため。 |
| ストレス耐性 | 意思決定の責任が大きくストレスが高いため。 |
| 協調性・チームワーク | 学内の各部門と協働し運営を推進するため。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 体力・持続力 | デスクワーク中心で体力的負荷は少ない。 |
関連資格
- 中小企業診断士
- 日商簿記検定2級以上
- 社会保険労務士
- 行政書士
別名
- 事務局長
関連職業
- 事務次長
- 副学長
- 学長
- 総務部長
- 財務部長