糸かがり工(製本)

いとかがりこう

業界・職種

エンジニアリング・製造

分類

概要

紙の折丁(ページ束)を糸でかがり合わせ、書籍として製本する専門職。

詳細説明

糸かがり工は、印刷後の紙を折丁にして揃え、専用の針と糸または製本機械を用いてページを縫い付けることで書籍の本文部分を製本します。折丁を正確に揃え、糸の張力や縫い目の位置を調整しながら作業を進めます。その後、表紙と背を貼り合わせ、裁断や圧縮などの工程と連携し、高品質な書籍を完成させます。手作業による微調整や機械操作、品質検査などの工程管理も担います。

将来性

出版物のデジタル化に伴い大規模印刷部門は縮小傾向にあるが、修復製本や高品質な手製本へのニーズは残るため、熟練技術者の需要は維持されると考えられる。

性格特性

几帳面である / 手先が器用で細かい作業が得意 / 集中力が高い

労働スタイル

シフト / チーム作業 / 工場勤務

キャリアパス

製本作業員 → 製本リーダー → 品質管理 → 工場管理者 → 製本技能士講師

必須スキル

基本的な工具使用 / 糸かがり / 紙の折丁取り扱い / 製本機械操作

推奨スキル

品質検査 / 簡易機械メンテナンス / 表紙装丁知識 / 裁断機操作

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 糸の張り具合や縫い目の精度が書籍品質に直結するため。
体力・持続力 長時間の立ち作業や手作業を継続する体力が求められる。

適性(苦手でも可)

項目 説明
コミュニケーション力 作業は個人で完結することが多く、高いコミュニケーション能力は必須でない。
創造性・アイデア発想力 決まった手順で作業するため、革新的アイデアの発揮は少ない。
数理・定量分析力 数値分析を伴う作業はほとんどない。

関連資格

  • 製本技能士

別名

  • 糸綴じ職人
  • 製本糸かがり工

関連職業

  • 印刷機オペレーター
  • 折丁工
  • 表紙製作工
  • 製本工

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