工業用セラミックス開発技術者
こうぎょうようせらみっくすかいはつぎじゅつしゃ
業界・職種
分類
概要
工業製品に用いられる高機能セラミックス材料の配合設計から成形・焼結プロセスの開発、性能評価までを一貫して行う技術職。
詳細説明
工業用セラミックス開発技術者は、製品用途に応じて原料選定、粉末調製、成形・焼結条件の最適化を行い、微細構造を制御して機械的強度や熱・電気特性を向上させる役割を担います。X線回折、電子顕微鏡、機械的試験など各種分析装置を用いた特性評価を実施し、量産プロセスの安定化やコスト低減、環境対応も考慮します。研究所や企業の開発部門、量産工場、学術機関などで活躍し、製品化に向けた技術移転や他部門との連携が求められます。
将来性
EVや再生可能エネルギー、航空宇宙分野など高機能セラミックスへの需要が増加傾向にあり、環境規制や高性能化の要請で開発技術者のニーズは今後も安定的に高まる。
性格特性
好奇心や探究心がある / 忍耐力がある / 繊細さがある / 論理的思考が得意
労働スタイル
プロジェクトチーム制 / ライン立上げ / 国内外出張 / 実験室業務 / 研究所勤務
キャリアパス
開発アシスタント → セラミックス材料開発技術者 → 上級研究員 → プロセスエンジニア → 開発リーダー → 技術マネージャ
必須スキル
分析機器操作 / 材料評価 / 無機化学・材料工学の基礎知識 / 焼結プロセス制御 / 粉末調製技術
推奨スキル
プロセスシミュレーション / 品質管理手法(QC) / 統計解析 / 英語技術文書読解力
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | 材料構造と特性の関係を論理的に解析する必要があるため。 |
| 注意力・正確性 | 微細構造やプロセス条件のわずかな変化が性能に影響するため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 新材料や分析手法の習得が継続的に必要となるため。 |
| 数理・定量分析力 | 測定データの定量分析や統計処理に高度な数理力が求められるため。 |
| 問題解決力 | 試作段階での不具合原因の特定や改善策立案が求められるため。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 体力・持続力 | 主に実験室作業中心で重労働は少ないため。 |
別名
- セラミックス材料技術者
- セラミックス開発技術者
関連職業
- プロセス開発技術者
- 品質管理技術者
- 材料評価技術者
- 材料開発エンジニア