熱処理開発技術者
ねつしょりかいはつぎじゅつしゃ
業界・職種
分類
- 大分類 : 研究・技術の職業
- 中分類 : 開発技術者
- 小分類 : 金属製錬・材料開発技術者
概要
金属部品や製品の性能向上を目的に、焼入れ・焼なましなどの熱処理プロセスを研究・開発・最適化する技術職。
詳細説明
熱処理開発技術者は、金属や合金の強度・耐摩耗性・耐食性向上を目的に、加熱温度・保持時間・冷却方法などの条件を設計し、実験と解析を通じて最適プロセスを確立します。実験室での試験から生産ラインへの適用までを担当し、熱処理炉や表面改質装置の操作、顕微鏡観察や機械的試験、シミュレーションによる熱履歴解析を行います。設計部門や生産技術、品質保証チームと連携し、コスト・環境負荷の低減やプロセス安定化に貢献します。
将来性
自動車や航空宇宙業界で高性能材料の需要が拡大し、IoTやAIを活用したプロセス自動化・リアルタイムモニタリング技術への期待が高まる。
性格特性
好奇心や探究心がある / 忍耐力がある / 慎重である / 論理的思考がある
労働スタイル
キャリアパス
ジュニア熱処理技術者 → シニア熱処理開発技術者 → プロセス開発リーダー → 技術マネージャー → R&Dディレクター
必須スキル
推奨スキル
IoTおよびIndustry4.0基盤知識 / スクリプト自動化 / プログラミング(Python、MATLAB) / 熱伝導シミュレーション / 英語文献読解
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | 実験データ解析やプロセスモデリングで必須。 |
| 注意力・正確性 | 温度や時間の微細な差異が性能に大きく影響するため。 |
| 創造性・アイデア発想力 | 新規熱処理プロセスや改良手法の発想に必要。 |
| 問題解決力 | 品質問題やトラブルの原因究明で必須。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 体力・持続力 | 主に実験室での立ち作業が中心で重い荷役は少ない。 |
関連資格
- 品質管理検定(QC検定)
- 材料技術管理士
- 金属熱処理技能士
別名
- 材料熱処理技術者
- 熱処理エンジニア
- 熱処理プロセス開発技術者
関連職業
- プロセス開発エンジニア
- 品質保証技術者
- 材料開発技術者
- 生産技術エンジニア
- 金属材料技術者