釉剤製造工
ゆうざいせいぞうこう
業界・職種
分類
- 大分類 : 製造・修理・塗装・製図等の職業
- 中分類 : 製品製造・加工処理工(金属製品・食料品等を除く)
- 小分類 : 窯業・土石製品製造工
概要
釉剤の原料配合から混練、焼成までの一連工程を担い、陶磁器やタイル製品に適した釉膜を製造する専門職。
詳細説明
釉剤製造工は、陶磁器やタイルなどの製品に施す釉剤を製造する専門職です。原料となる長石、珪石などの粉体を計量・混合し、調合比を調整します。必要に応じて溶解や粉砕工程を行い、調整した試料を成形して光沢、発色、耐久性などの特性を評価します。焼成条件(温度、時間、雰囲気)を設定して窯で焼成し、品質検査や化学分析に基づいて工程改善を行います。粉じんや高温環境の中での作業が多く、化学物質の取扱いや安全衛生管理の知識が求められます。近年は自動化設備の導入が進み、プロセスエンジニアリングの視点から生産効率や環境負荷低減を図る技術力が重要視されています。
将来性
伝統工芸品や産業用セラミックス向けの需要が一定程度安定している一方、製造ラインの自動化・省人化が進み、専門技能者の高度化が求められる。
性格特性
労働スタイル
キャリアパス
釉剤製造作業者 → 製造リーダー → 品質管理担当 → プロセスエンジニア → 製造管理職
必須スキル
推奨スキル
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 注意力・正確性 | 微量成分の調整や正確な配合が求められるため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 新素材や技術の導入に対応する学習力が求められるため。 |
| 問題解決力 | 焼成後の不良原因を解析し、配合や工程を改善する必要があるため。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| コミュニケーション力 | 作業は機械操作や原料配合が中心でコミュニケーションの頻度は比較的少ない。 |
関連職業
- ガラス製造工
- 原料配合技術者
- 耐火物製造工
- 陶磁器製造工