土質調査員

どしつちょうさいいん

業界・職種

建築・土木・設備

分類

概要

土の物理的・化学的性質を現場と試験室で調査・分析し、地盤の安全性評価に必要なデータを提供する技術職。

詳細説明

土質調査員は、道路や橋梁、建物などの基礎設計に必要な地盤情報を得るため、現地調査やサンプリング、各種土質試験を実施し、その結果を分析・評価する技術者です。現場では試料採取やボーリング作業、現地試験(標準貫入試験、スウェーデン式サウンディングなど)を行い、試験室では粒度分布試験、三軸圧縮試験、CBR試験、液性限界・塑性限界試験などの物理的・化学的性質試験を担当します。得られたデータをもとに地盤の支持力や変形特性を評価し、報告書を作成。土木技術者や設計担当者と連携し、安全で経済的な基礎構造の検討を支援します。屋外での作業が多く、天候や地形の変化に対応しながら進めるため、体力と注意力、正確なデータ管理が求められます。

将来性

インフラ整備や都市開発の継続に伴い、地盤調査の需要は安定的に推移。環境規制の強化やBCP(事業継続計画)、DX導入により高度な分析技術やデジタル化への対応が求められる。

性格特性

体力がある / 几帳面である / 協調性がある / 好奇心や探究心がある / 責任感が強い

労働スタイル

コンサルティング勤務 / プロジェクト型 / 常駐勤務 / 現場調査 / 研究所勤務

キャリアパス

ジュニア土質調査員 → シニア土質調査員 → 現場代理人 → 地盤コンサルタント → 技術士(応用理学)

必須スキル

サウンディング試験 / データ解析 / 土質計算 / 土質試験機器操作 / 報告書作成 / 標準貫入試験

推奨スキル

CAD / GIS / プログラミング(Python、R) / 品質管理 / 英語論文読解

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
分析・論理的思考力 多様な試験データを分析して地盤条件を評価するため。
注意力・正確性 細かな試験条件管理とデータの正確性が求められるため。
体力・持続力 現場でのサンプリングやボーリング作業が体力を要するため。

適性(苦手でも可)

項目 説明
創造性・アイデア発想力 標準化された手順に基づくため。

関連資格

  • ボーリング技士
  • 地質調査技士
  • 技術士(応用理学部門)

別名

  • 土質調査技術者
  • 地盤調査員

関連職業

  • 土木技術者
  • 地質調査技術者
  • 構造設計技術者
  • 測量士

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