五倍子(ふし)採取人
ごばいしさいしゅにん
業界・職種
分類
概要
樹木に寄生した虫瘤(五倍子)を採取・収集し、伝統染料や薬用原料として供給する林業従事者。
詳細説明
五倍子採取人は、主にカシ類の枝に形成される虫瘤(五倍子)を野外で採取・収集する専門職です。初夏から秋にかけて適度な大きさと品質を見極め、刃物や工具を用いて付着箇所を傷つけずに摘み取ります。採取した五倍子は選別・洗浄・乾燥し、染料やタンニン原料、薬用素材として出荷されます。作業は山間部や森林で行われ、高所での採取や長時間の野外作業が伴うため、安全装備と体力が求められます。
将来性
伝統染料や天然素材への関心は一定の需要を維持するものの、合成品の台頭や担い手不足が課題。地域活性化やエコツーリズムとの連携による新たな取り組みが期待される。
性格特性
忍耐力がある / 慎重である / 自然環境に対する関心がある / 観察力に優れている
労働スタイル
キャリアパス
見習い採取人 → 五倍子採取人 → ベテラン採取人・リーダー → 林業企業スタッフ → 加工業者への転身
必須スキル
推奨スキル
適性(得意であることが望ましい)
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 創造性・アイデア発想力 | 採取作業には新たな発想より定型的作業が中心となるため。 |
| 数理・定量分析力 | 数量分析はほとんど必要としないため。 |
関連職業
- きのこ採取人
- 山菜採取人
- 樹木伐採人