映像翻訳者
えいぞうほんやくしゃ
業界・職種
分類
- 大分類 : 法務・経営・文化芸術等の専門的職業
- 中分類 : 著述家、記者、編集者
- 小分類 : 翻訳家
概要
映画やドラマ、ドキュメンタリーなどの映像コンテンツに対して、視聴者向けの字幕や吹き替え用翻訳テキストを制作・調整する職業。
詳細説明
映像翻訳者は、映画、ドラマ、アニメ、ドキュメンタリーなどの映像コンテンツから台本や音声を抽出し、翻訳とタイムコードの調整を行い、字幕や吹き替え台本を制作する専門職です。翻訳メモリや用語集を活用しながら、原文の意味やニュアンスを保持しつつ視聴者に自然に伝わる表現を探求します。また、字幕作成ソフトやCATツールを用いてタイミング(インタイム/アウトタイム)の設定、文字数制限への対応、フォーマットチェックを行い、品質管理を徹底します。プロジェクトによっては文化的な背景や技術用語の調査、著作権管理や納品フォーマットの調整も担当します。フリーランスとして在宅で作業するほか、映像制作会社やローカリゼーション専門企業に所属してチームで仕事を進めるケースもあります。将来的にはAI翻訳支援ツールの導入が進む一方で、人間ならではの表現調整や品質保証の重要性は高まっています。
将来性
動画配信サービスの拡大やグローバルコンテンツの増加に伴い、字幕・吹き替え需要は今後も拡大が見込まれる。AI翻訳支援ツールの進化により作業効率は向上する一方で、人間による品質保証やクリエイティブな表現調整の重要性は高まると予想される。
性格特性
好奇心や探究心がある / 異文化への理解や感受性がある / 細部へのこだわりがある / 自己管理能力がある / 言語感覚が鋭い
労働スタイル
キャリアパス
アシスタント翻訳者 → ジュニア映像翻訳者 → シニア映像翻訳者 → 翻訳チェック/校正者 → ローカリゼーションマネージャー → フリーランス翻訳者
必須スキル
推奨スキル
ローカリゼーション知識 / 動画編集ソフト操作 / 品質管理 / 多言語対応能力 / 音声編集
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 注意力・正確性 | 字幕の誤訳やタイミングずれが品質に大きく影響するため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 新しい言語表現やツール、文化的知識の習得が継続的に必要なため。 |
適性(苦手でも可)
関連資格
- JTF翻訳技能検定
- TOEIC
- 英検
別名
- ビデオ翻訳者
- 字幕翻訳者
関連職業
- ローカリゼーションエンジニア
- 字幕制作オペレーター
- 翻訳者
- 通訳者