営繕大工

えいぜんだいく

業界・職種

建築・土木・設備

分類

概要

既存の建物の木造部分の維持・修繕や改修を行い、安全性と美観を保つ大工職。部材の補修や交換、点検、住宅設備周りの修理などを担う。

詳細説明

営繕大工は、老朽化や損傷した木造部分の修理・補修・改修を専門に行う職種です。住宅や公共施設、商業施設などのドア・窓枠、床、天井、内装仕上げ、屋根板の交換・取り付け、建具の調整、防水・塗装下地の整備など多岐にわたる作業を担当します。図面や仕様書を基に正確な寸法取りと墨出しを行い、ノミ・カンナ・ノコギリなどの手道具や電動工具を用いて加工・組立てを進めます。点検結果に応じて適切な補修方法を判断し、材料選定から仕上げまでを一貫して行い、建物の耐久性と美観を維持します。現場ごとに条件が異なるため、臨機応変な対応力と現場管理能力も求められます。

将来性

住宅や施設の老朽化対策やリフォーム需要が増加しており、安定的な需要が見込まれる。省エネ・耐震補強ニーズの高まりに伴い、幅広い技術と知識が求められる。

性格特性

几帳面である / 協調性がある / 臨機応変に対応できる / 責任感が強い

労働スタイル

個人事業主 / 元請下請 / 建設会社勤務 / 現場作業 / 請負契約

キャリアパス

見習い大工 → 営繕大工 → 現場監督 → 施工管理技士 → 独立・個人事業主

必須スキル

仕口加工技術 / 修理技術 / 図面仕様書読取 / 木工技術 / 測定・墨出し技術

推奨スキル

CAD(簡易) / 内装仕上げ / 塗装防水知識 / 設備基礎知識(給排水・電気・ガス)

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 正確な切断や仕口加工には高い精度が求められるため。
体力・持続力 長時間の立ち作業や重い部材の運搬が多いため。
問題解決力 劣化箇所への対応策を迅速に判断する必要があるため。

適性(苦手でも可)

項目 説明
数理・定量分析力 寸法測定は行うが高度な計算は少ないため。

関連資格

  • 一級建築大工技能士
  • 二級建築大工技能士
  • 職長・安全衛生責任者教育

関連職業

  • リフォーム職人
  • 内装大工
  • 建築大工

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