埋蔵文化財調査員

まいぞうぶんかざいちょうさいいん

業界・職種

科学・研究開発

分類

概要

考古学の手法を用いて埋蔵文化財の発掘調査や記録・保存を行い、発見物の分析・報告書作成を担当する専門職。

詳細説明

埋蔵文化財調査員は、遺跡発掘現場での測量や掘削といったフィールドワークを通じて、出土遺物や地層などの記録・保存・分析を行う職種です。発掘した資料を分類・保存し、考古学的観点から解釈を加えつつ報告書や論文を作成します。地方自治体や民間調査会社、大学・研究機関、博物館などで活動し、調査計画の立案から実施、成果の公表まで一連の業務を担います。野外だけでなく、ラボやオフィスでの資料整理やデータ入力、専門家や関係機関との調整も求められます。

将来性

人口減少に伴う地方自治体の予算制約がある一方で、文化財保護の重要性は増しており、3DスキャンやデジタルアーカイブなどICT技術の導入が進むと予想される。

性格特性

協調性がある / 好奇心や探究心がある / 忍耐力がある / 慎重である / 観察力に優れている

労働スタイル

フィールドワーク / フルタイム / プロジェクト型 / 事務作業 / 契約社員 / 残業あり

キャリアパス

見習い調査員 → 埋蔵文化財調査員 → 主任調査員 → 調査技師 → 調査部長 → 博物館学芸員 → 大学教員/研究者

必須スキル

GIS操作 / 出土品取扱い / 報告書作成 / 測量技術 / 発掘調査技術

推奨スキル

3Dモデリング / GIS・CAD操作 / ドローン撮影 / 土壌分析基礎知識 / 英語論文読解

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
変化への適応力 天候や現場状況の変化に柔軟に対応する必要があるため。
分析・論理的思考力 地層や出土品の関係性を論理的に解釈する必要があるため。
注意力・正確性 細かな遺物や地層を見落とさず正確に記録する必要があるため。
専門知識習得・学習意欲 新技術や研究成果を継続的に学び調査に適用する必要があるため。
体力・持続力 重機の扱いや野外での長時間作業など体力が要求されるため。
計画・組織能力 調査スケジュールやチーム体制を計画的に組む必要があるため。

関連資格

  • 学芸員資格

別名

  • 文化財発掘調査員
  • 考古学調査員

関連職業

  • 博物館学芸員
  • 文化財保存修復技術者
  • 歴史研究者
  • 考古学者

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