工事事務所長(地方公共団体)
こうじじむしょちょう
業界・職種
分類
概要
地方自治体における公共工事事務所の長として、工事の計画・契約・予算・施工・調整を統括・管理する職務。
詳細説明
工事事務所長は、地方公共団体が発注する公共工事において、工事事務所の責任者として計画立案から契約、予算執行、施工監理、進捗・品質・安全管理、住民対応までを統括・管理します。部下の技術職員や事務職員を指揮し、他部局や設計コンサルタント、施工業者との調整・交渉を行い、適正かつ円滑に工事を進めます。年度予算や法規制の遵守、台帳管理や完了報告書の作成も重要な役割です。
将来性
地方自治体のインフラ維持・更新需要により安定的な求人が見込まれる一方、人口減少や予算制約により公共事業が縮小する課題がある。デジタル化・建設DX対応が求められる。
性格特性
リーダーシップがある / 問題解決志向がある / 慎重で几帳面である / 調整力がある / 責任感が強い
労働スタイル
オフィスワーク / 官公庁勤務 / 定時勤務フレックス制 / 現場訪問 / 転勤可能性あり
キャリアパス
土木技術職員 → 工事課長 → 建設部長 → 部長級職員 → 地方自治体幹部
必須スキル
推奨スキル
Excel(高度) / GIS / プロジェクト管理 / 英語ドキュメント読解
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 分析・論理的思考力 | 複雑な工事計画や予算配分を論理的に分析する必要があるため。 |
| 注意力・正確性 | 契約条件や安全基準に注意を要するため。 |
| コミュニケーション力 | 多様な関係者と調整・交渉を行うため。 |
| 主体性・リーダーシップ | 組織をリードし、方針を決定・実行する必要があるため。 |
| 数理・定量分析力 | 予算管理や数量計算を正確に行うため。 |
| 計画・組織能力 | 工事スケジュールや予算執行を体系的に企画・管理する必要があるため。 |
| 問題解決力 | 施工上のトラブルや予算超過等の課題解決が求められるため。 |
| ストレス耐性 | 大規模工事の責任者としてプレッシャーに耐える必要があるため。 |
関連資格
- 一級土木施工管理技士
- 地方公務員上級(技術)
関連職業
- 土木技術職員
- 建設課長
- 施工管理技士