海上保安部長
かいじょうほあんぶちょう
業界・職種
分類
概要
海上保安部長は、海上保安部を統括し、領海警備、海難救助、海洋環境保全などの業務を総合的に指揮・管理する公務員職。
詳細説明
海上保安部長は、海上保安庁の地方組織である海上保安部の最高責任者です。予算・人員の管理、巡視船や航空機など部隊の指揮、要員の教育訓練、地域の関係機関との連携を担います。日常業務では領海警備や海難救助、海洋環境保全、海上交通安全確保などの計画立案から緊急対応まで幅広く対応し、緊急事態発生時には統括指揮を執り、迅速な意思決定が求められます。また、地方自治体や港湾管理者、他省庁、海上運送業者など多様なステークホルダーとの調整業務にも従事します。職務遂行には高度なリーダーシップとコミュニケーション能力、法令知識が不可欠であり、部の安全運航体制を維持しつつ、地域住民の海洋利用や環境保全にも配慮した運営が求められます。
将来性
海洋安全保障や海難救助、海洋環境保護の重要性が高まる中、地域統括のポストとして安定的な需要が見込まれる。ドローンやデジタル技術の導入が進み、ITリテラシーや多機関連携力の強化が今後の課題となる。
性格特性
リーダーシップがある / 冷静沈着である / 協調性がある / 責任感が強い / 迅速な状況判断ができる
労働スタイル
キャリアパス
海上保安官(巡視船乗組) → 巡視船長 → 部長補佐・課長 → 海上保安部長 → 地方海上保安本部長 → 海上保安監
必須スキル
推奨スキル
ITシステム活用 / コミュニケーションスキル(英語) / 交渉調整力 / 危機管理
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 変化への適応力 | 天候や事態変化に迅速に対応し指示を切り替える必要があるため。 |
| 分析・論理的思考力 | 海洋警備や海難救助の状況を分析し、的確な判断を行うため。 |
| 注意力・正確性 | 小規模な手順や規定の遵守が安全確保に直結するため。 |
| コミュニケーション力 | 多様な関係機関や部隊と連携・調整を図る必要があるため。 |
| 主体性・リーダーシップ | 部全体を率いるリーダーシップが求められるため。 |
| 計画・組織能力 | 効率的な巡視・救助体制を構築・運用するため。 |
| 問題解決力 | 緊急事態や複雑な問題に対し迅速かつ的確に対応するため。 |
| ストレス耐性 | 緊張度の高い状況下で冷静に指示を出す必要があるため。 |
| 協調性・チームワーク | 多くの部下や他部隊と協力して任務を遂行するため。 |
関連資格
- 国家公務員採用総合職試験
関連職業
- 巡視船長
- 海上保安官
- 警察署長