かば細工工（桜皮細工）

業界・職種

分類

概要

山桜の樹皮を素材に、器や装飾品などの工芸品を製作する職人。自然素材の特性を生かした手技と漆塗りなど仕上げ技術が求められる。

詳細説明

かば細工工（桜皮細工）は、山桜の樹皮から剥がした桜皮を材料に、花器・盆・箱・飾り小物などの工芸品を製作する職人です。桜皮は薄く柔軟でありながら強度があるため、刃物で裁断し、接着や縫合を行い形を整えます。接合部には麻糸を用いた縫い綴じや、漆による接着と塗装を施し、防水性や美観を高めます。また、天然素材の乾燥や収縮に対応しながら加工するため、木材の知識や乾燥管理、漆塗りの技術が必要です。伝統産業としての技法を継承するとともに、現代の生活様式に合わせたデザイン開発も行います。

将来性

後継者不足や高齢化が課題だが、伝統工芸品の国内外需要は根強く、観光やインテリア市場での可能性がある。新たなデザインや加工技術の導入で市場拡大が期待される。

性格特性

忍耐力がある / 手先が器用で細かい作業が得意 / 美的感覚に優れている / 集中力が高い

労働スタイル

個人事業主 / 受注生産 / 委託販売 / 展示会出展 / 工房勤務

キャリアパス

見習い職人 → 職人・工房所属 → 伝統工芸士認定 → 独立・工房開設 → 教室講師

必須スキル

刃物操作 / 接合技術 / 桜皮加工 / 漆塗り（下地処理）

推奨スキル

SNS運用 / デザイン / 乾燥加湿管理技術 / 木材・天然素材の知識

適性（得意であることが望ましい）

項目	説明
注意力・正確性	細かな皮の扱いや縫合作業など高い正確性が求められるため。
創造性・アイデア発想力	素材の特性を生かしたデザインや形状発想が求められるため。

適性（苦手でも可）

項目	説明
コミュニケーション力	主に作業に集中するため、対人コミュニケーションはそれほど必要ない。
数理・定量分析力	寸法計算はあるが、複雑な数理分析は必要ない。
協調性・チームワーク	小規模作業が中心で、チームでの作業が少ない。

別名

桜皮細工師
桜皮職人

キーワード

アクセサリーサクラ小部品工芸品樹皮漆塗り箱花器