薬液工（化学繊維製造）
やくえきこう（かがくせんいせいぞう）
業界・職種
分類
- 大分類 : 製造・修理・塗装・製図等の職業
- 中分類 : 製品製造・加工処理工（金属製品・食料品等を除く）
- 小分類 : 化学製品製造工
概要
化学繊維の紡糸工程向けに、原料樹脂を適切な濃度・粘度の薬液として調製し、品質を維持しながら生産ラインへ供給する職種。
詳細説明
薬液工（化学繊維製造）は、ポリエステルやナイロンなどの高分子材料を溶剤や助剤と混合し、所定の濃度・粘度に調整した薬液を製造ラインに供給します。攪拌、加熱、冷却、ろ過、脱泡などの装置を操作し、粘度計やpHメーターで測定・調整します。製品サンプルの分析や記録、品質管理も行い、異常発生時は原因を解析し、工程条件の最適化や装置点検を実施します。また、化学薬品の安全・衛生管理や機器の定期清掃・保守も担当します。
将来性
国内の化学繊維製造業はコスト面で海外移転が進む一方、高機能繊維分野は需要が拡大しています。自動化・デジタル化の進展に伴い、プロセス制御やデータ分析のスキルを持つ薬液工の需要が今後増加すると見込まれます。
性格特性
労働スタイル
キャリアパス
薬液工（見習い） → 薬液工（主任） → 生産技術エンジニア → 品質管理担当 → 製造部マネージャ
必須スキル
pH計測調整技術 / 分析機器の基礎知識 / 化学溶液の調製・管理 / 安全衛生管理 / 温度圧力制御 / 粘度・濃度測定技術
推奨スキル
SCADA運用 / 化学分析 / 品質管理手法（QC七つ道具） / 英語文献読解
適性（得意であることが望ましい）
適性（苦手でも可）
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 創造性・アイデア発想力 | 定型的作業が中心で創造的発想は少ない。 |
関連資格
- 化学分析技能検定2級
- 危険物取扱者（乙種4類）
別名
- 溶液調整工
- 薬液調整工
関連職業
- 合成樹脂成形工
- 塗料調合工
- 染料製造工