セメント製造工

業界・職種

分類

概要

原料の調合から焼成、粉砕、包装までの一連の工程を管理・操作し、高品質なセメントを生産する職種。

詳細説明

セメント製造工は、石灰石やケイ砂などの原料を受け入れ・保管し、配合計算に基づいて原料を調合する。調合した原料を回転窯（キルン）で高温焼成しクリンカー化した後、粉砕ミルで微粉砕してセメント製品とし、包装・出荷する。生産ラインの操業・監視、トラブル時の初期対応、定期点検、品質試験（強度試験や化学分析）なども担い、安全・環境規制に従った運転管理が求められる。工場内は高温・粉じん環境のため、防じんマスクや保護具を着用し、交替制勤務での24時間体制運転も一般的である。

将来性

公共インフラの維持更新需要により一定の安定した需要が見込まれる一方、省エネ・環境規制対応のためプラントの自動化・デジタル化が進み、操業技術者には高度な制御・分析スキルの向上が求められる。

性格特性

協調性がある / 安全意識が高い / 忍耐力がある / 責任感が強い

労働スタイル

シフト / チーム作業 / ライン作業 / 夜勤 / 屋内工場勤務

キャリアパス

オペレーター → チームリーダー（班長） → 生産管理 → 品質管理 → プラントマネージャー → 技術職（エンジニア）

必須スキル

プラント制御システム操作 / 原料配合計算 / 品質検査 / 焼成操作 / 粉砕機操作

推奨スキル

PLC・制御システム / 危険物取扱 / 安全衛生・環境規制の知識 / 機械保全

適性（得意であることが望ましい）

項目	説明
注意力・正確性	原料配合の割合や焼成温度の管理ミスが品質に直結するため。
体力・持続力	高温・粉じん下での立ち作業や重い原料運搬が伴うため。
ストレス耐性	粉塵・高温環境下での作業や緊急対応が求められるため。
協調性・チームワーク	交替制やライン作業でチームで連携する必要が高いため。

適性（苦手でも可）

項目	説明
創造性・アイデア発想力	業務は標準化されており、創造的発想はあまり求められない。

別名

セメント工

キーワード

キルンクリンカー包装品質検査回転窯焼成温度珪砂石灰石粉砕機