調理員（介護施設）

ちょうりいん（かいごしせつ）

業界・職種

医療・福祉

分類

概要

介護施設で高齢者向けの食事を大量に調理し、安全で栄養バランスの取れた食事を提供する職種。

詳細説明

調理員（介護施設）は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設において、高齢者向けの食事を大量に調理し提供する。栄養士や管理栄養士が作成した献立に基づき、食材の発注や下処理、加熱・盛り付け、配膳、食後の食器洗浄・厨房の清掃などを行う。咀嚼や嚥下機能の低下した利用者には、刻み食やミキサー食、食事形態の調整を行い、安全に食事を提供する。衛生管理（HACCP）や食品衛生法に基づく基準を遵守し、厨房の衛生状態を保つことが求められる。厨房スタッフや介護職員と連携し、利用者の身体状況や嗜好に応じて調理工程を工夫する能力が必要。早朝からの勤務やシフト制での就業が一般的である。

将来性

高齢化社会の進展に伴い介護施設の増加が見込まれ、調理員の需要は安定的に継続すると予想される。衛生管理や食事形態調整など専門性を高めることでキャリアの幅が広がる。

性格特性

丁寧で礼儀正しい / 協調性がある / 気配りができる / 責任感が強い

労働スタイル

シフト / チーム勤務 / 早朝勤務 / 福祉施設勤務

キャリアパス

調理スタッフ → リーダー → 調理主任 → 給食管理者 → 施設運営管理者

必須スキル

大量調理 / 時間管理 / 衛生管理（HACCP） / 食材の下処理 / 高齢者向け食事調整

推奨スキル

アレルギー対応知識 / チームマネジメント / 栄養学の基礎知識 / 献立作成

適性（得意であることが望ましい）

項目 説明
注意力・正確性 衛生管理や食材の切り方、盛り付けでミスが命に関わることもあるため。
コミュニケーション力 介護職や栄養士と連携し、利用者の状態変化を把握するため。
体力・持続力 立ち仕事や重い鍋を扱うため体力が求められる。
計画・組織能力 大量調理の工程管理や発注などの計画能力が求められるため。
ストレス耐性 多人数分の調理を時間内に仕上げるプレッシャーがあるため。
協調性・チームワーク 介護職や栄養士、調理チーム内で協力して業務を遂行するため。

関連資格

  • 調理師免許
  • 食品衛生責任者

別名

  • 介護施設調理員
  • 施設調理員
  • 給食調理員

関連職業

  • 栄養士
  • 給食管理栄養士
  • 給食調理員（学校）
  • 調理師

タグ

施設介護 給食 調理 飲食サービス

キーワード

ミキサー食 刻み食 献立調理 衛生管理 配膳 食材管理