板削り工(木船製造)

いたそりこう(もくせんせいぞう)

業界・職種

エンジニアリング・製造

分類

概要

木製船の船体用板材を鉋や機械工具で削り、所定の形状と厚みに仕上げる職人。

詳細説明

板削り工(木船製造)は、木製船の船体を構成する板材を手鉋やプレーナーなどの工具で削り、均一な厚みや曲面を持たせる専門職です。木材の性質を見極めながら、削り加減や水分管理を行い、船体の耐久性や防水性を確保します。伝統的な技法を継承しつつ、機械設備や測定器具を併用して精度を高めます。船大工や設計者と連携し、図面に基づいた板材を納期内に製造します。

将来性

伝統技術の継承が課題となる一方、観光船や伝統工芸船の需要が根強く、技術者の確保が重要視される。

性格特性

忍耐力がある / 手先が器用で細かい作業が得意 / 細部へのこだわりがある

労働スタイル

チーム作業 / プロジェクト単位 / 出張修理 / 工房勤務

キャリアパス

見習い板削り工 → 職人板削り工 → チーフ板削り工 → 独立・工房経営

必須スキル

寸法測定・精度管理 / 工具の安全操作 / 木材乾燥状態の判断 / 木材削り加工

推奨スキル

CAD設計(板材) / 木材防腐処理 / 船体構造

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 厚い板を薄く均一に削る必要があるため。
体力・持続力 重い木材の取り扱いや長時間の立ち作業が多いため。

適性(苦手でも可)

項目 説明
数理・定量分析力 高度な数理分析はほとんど必要ないため。

関連資格

  • 木材加工技能士

関連職業

  • 木工職人
  • 船体修理工
  • 船体製作工
  • 船大工

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