板金工(自動車修理業)

ばんきんこう

業界・職種

エンジニアリング・製造

分類

概要

自動車の車体を修理・整形し、外観と安全性を回復する専門職。損傷部を金属加工や溶接、パテ処理で整え、塗装下地を形成する。

詳細説明

板金工(自動車修理業)は、交通事故や劣化による車体の凹みや破損を、金属板の切断・曲げ加工・溶接・研磨・パテ処理などの一連の工程で修復する職種です。まず損傷箇所の診断を行い、必要に応じて部品を取り外して形状を復元します。アーク溶接やスポット溶接を用いて補強や部品の接合を行い、表面を平滑に整えるためにパテを塗布し、サンドペーパーで研磨します。その後、塗装職人へ引き継ぐための下地を作り、車体の寸法と隙間を調整して仕上がりを確認します。

将来性

自動車保有台数の増加や事故車修理の需要により安定した求人が見込まれる。一方、EV普及に伴うアルミや複合素材の修理技術習得が求められるため、最新の金属加工技術への対応がキャリア形成に重要となる。

性格特性

ものづくりが好き / 几帳面である / 協調性がある / 忍耐力がある

労働スタイル

ディーラー整備 / 整備工場勤務 / 自営独立

キャリアパス

見習い板金工 → 板金工 → リーダー板金工 → 板金作業責任者 → 工場長

必須スキル

アーク溶接 / パテ処理 / 自動車構造知識 / 計測機器の使用 / 金属板加工

推奨スキル

CAD設計 / スポット溶接 / 塗装下地処理 / 精密測定検査 / 英語技術文献読解

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 正確な寸法測定や綺麗な仕上げに不可欠。
体力・持続力 重い金属部品を扱い長時間の立ち作業が続くため。
問題解決力 損傷の状態に合わせた最適な修復方法を判断する必要がある。

適性(苦手でも可)

項目 説明
数理・定量分析力 単純な測定はあるが高度な数理分析は少ない。

関連資格

  • アーク溶接特別教育
  • 玉掛け技能講習
  • 自動車整備士(2級ガソリン自動車整備士)

別名

  • 板金職人
  • 自動車板金工
  • 鈑金工

関連職業

  • 塗装工
  • 自動車整備士
  • 車体整備士

タグ

キーワード