美術品補修員

びじゅつひんほしゅういん

業界・職種

クリエイティブ・メディア

分類

概要

美術品補修員は、絵画や彫刻、工芸品などの美術作品を科学的・技術的手法を用いて保存・修復する専門職。

詳細説明

美術品補修員は、作品の劣化原因を調査・分析し、素材や技法に応じた保存・修復処置を行います。調査では顕微鏡観察や化学分析、赤外線・紫外線検査などを用い、作品の構造や劣化状態を把握します。清掃・脱酸処理、ひび割れの充填、剥落箇所の補彩、接合部の強化などの実務を担い、修復の過程を詳細に記録します。さらに予防保存として環境管理や展示方法の提案を行い、学芸員や科学者と連携して美術品全体の長期保存を支援します。

将来性

高齢化する文化財の保存需要が高まり、デジタル技術と融合した保存手法の開発が進む中、専門性の高い美術品補修員の需要は安定的に推移すると予想される。

性格特性

几帳面である / 好奇心や探究心がある / 忍耐力がある / 芸術に対する理解がある

労働スタイル

フリーランス / プロジェクト型 / 工房勤務 / 研究所勤務 / 美術館博物館勤務

キャリアパス

美術修復アシスタント → 美術品補修員 → シニア修復技術者 → 学芸員・保存修復研究者

必須スキル

ドキュメンテーション / 化学分析 / 塗工技術 / 材料技法知識 / 顕微鏡観察

推奨スキル

3Dモデリング・スキャン / X線分析 / 英語文献読解 / 赤外線紫外線透過検査

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 微細な損傷を見逃さない高い正確性が求められるため。
専門知識習得・学習意欲 新素材や技術を継続的に学び適用する必要があるため。
問題解決力 各作品の劣化要因に応じて最適な修復法を考案する必要があるため。

適性(苦手でも可)

項目 説明
数理・定量分析力 高度な数理分析はほとんど必要としないため。

別名

  • アートコンサーバー
  • 美術品修復士

関連職業

  • 博物館学芸員
  • 文化財修復士
  • 絵画修復士

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