動物実験作業員
どうぶつじっけんさぎょういん
業界・職種
分類
- 大分類 : 農林漁業の職業
- 中分類 : 農業の職業(養畜・動物飼育・植木・造園を含む)
- 小分類 : 動物飼育員(家畜・家きんを除く)
概要
実験動物の飼育環境の維持管理や観察、給餌、清掃などを行い、研究者による実験を支援する職種。動物福祉と安全な実験を両立するために、適切な手技と法規制の遵守が求められる。
詳細説明
動物実験作業員は、ラットやマウスなどの実験動物を適切に飼育・管理し、研究者の実験を補助する業務を担う。主な業務は、ケージの清掃、給餌・給水、環境モニタリング、動物の健康状態の観察、投薬・サンプリングのサポート、実験手技の補助、飼育記録の作成、作業エリアの滅菌・消毒。動物福祉法や関連法規、施設のSOP(標準作業手順書)を遵守し、安全・衛生管理を徹底する。研究の再現性を担保するため、正確な作業と細かな記録が求められる。
将来性
動物福祉法の強化や3Rsの推進により、実験動物管理の専門性が一層求められる。一方、代替技術(in vitroモデルやコンピュータシミュレーション)の進展で業務内容が変化する可能性があるが、動物取扱の専門人材の需要は安定的に存在する見込み。
性格特性
労働スタイル
キャリアパス
実験動物作業員(ジュニア) → 実験動物技術者 → 施設管理者 → ラボマネージャ → 研究開発職
必須スキル
推奨スキル
SOP作成 / データ管理ソフト操作 / 微生物学化学基礎知識 / 英語文献読解 / 衛生管理
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 注意力・正確性 | 動物の健康管理やデータ記録で正確性が不可欠なため。 |
| 専門知識習得・学習意欲 | 法規やSOP、新技術の習得が継続的に必要なため。 |
| 体力・持続力 | ケージ交換や給餌で体力を要するため。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 創造性・アイデア発想力 | ルーティン作業が中心で創造性はあまり要求されないため。 |
| 数理・定量分析力 | 高度な数理分析は専門研究者が行うため。 |
関連資格
- 動物取扱責任者
- 実験動物技術者認定試験
別名
- ラボアニマルテクニシャン
- 実験動物飼育員
関連職業
- ラボテクニシャン
- 動物看護師
- 動物飼育員
- 実験動物技術者