エージング工(電子管製造)
えーじんぐこう(でんしかんせいぞう)
業界・職種
分類
- 大分類 : 製造・修理・塗装・製図等の職業
- 中分類 : 機械検査工
- 小分類 : 電気機械器具検査工
概要
エージング工は、電子管製造において完成した電子管の性能を安定化させ、信頼性を評価するため、一定時間通電や加熱を行う作業を担当する職種です。
詳細説明
エージング工は、製造ラインで完成した電子管を専用のエージング装置にセットし、所定の電圧・電流を与えて一定期間運転します。温度や湿度などの条件を管理しながら、測定器で電流・電圧などのデータを記録し、不具合の有無を判定します。異常があった場合は不良品として除去し、記録をもとに品質改善にフィードバックを行います。定型的な作業が中心ですが、データの変動や装置トラブルへの対応が求められます。
将来性
真空管市場は縮小傾向にありますが、オーディオ機器や特殊用途分野での需要は残存します。自動化や省力化技術の導入によりエージング作業の効率化が進むと考えられます。
性格特性
労働スタイル
キャリアパス
エージングオペレーター → 品質管理担当者 → 生産技術者 → 製造ライン監督者
必須スキル
推奨スキル
データ分析 / 英語(取扱説明書読解) / 電子回路基礎知識
適性(得意であることが望ましい)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 注意力・正確性 | 微小な性能差の判定や異常検知に高い注意力が必要。 |
適性(苦手でも可)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| コミュニケーション力 | チーム内調整は少なく、単独での作業が主体のため。 |
| 創造性・アイデア発想力 | 定型作業が中心のため。 |
関連職業
- 品質管理技術者
- 電子管検査工
- 電子部品検査工