漂白酸処理工(紡績、織物製造)

ひょうはくさんしょりこう

業界・職種

エンジニアリング・製造

分類

概要

紡績・織物製造工程において、酸性の漂白剤を用いて繊維製品を漂白するための装置操作や薬品管理、安全衛生管理を行う職種。

詳細説明

漂白酸処理工は、織布や糸などの繊維製品を漂白する工程を担当します。作業者は反応槽や連続洗浄機などの装置操作を行い、薬品の溶解・投入、pHや温度の監視・調整を実施します。定期的にサンプルを採取して色差計や目視検査により漂白度を確認し、品質基準を満たすよう管理を行います。また、強酸を扱うため、作業前後の安全確認や保護具の着用、緊急時の対応手順の理解が必須です。設備の簡易メンテナンスや作業記録の管理も業務に含まれます。

将来性

環境規制の強化や酵素漂白などの代替技術の導入が進むため、従来の化学漂白工程は自動化・効率化が求められ、技能工の需要は徐々に減少傾向にあるが、特殊加工分野では依然として必要とされる。

性格特性

几帳面である / 協調性がある / 安全意識が高い / 責任感が強い

労働スタイル

シフト / 夜勤 / 工場勤務

キャリアパス

技能工(見習い) → 班長・リーダー → 工程管理者 → 生産管理者 → 製造部門リーダー

必須スキル

pH測定調整 / 作業記録管理 / 化学薬品取扱い / 品質検査(色差測定・目視) / 安全衛生管理 / 装置操作

推奨スキル

コミュニケーションスキル / プロセス改善 / 危険物取扱者(乙種) / 機械保全(基礎)

適性(得意であることが望ましい)

項目 説明
注意力・正確性 薬品濃度や時間管理などの正確性が品質に直結するため。
体力・持続力 重い薬品タンクの運搬や長時間立ち作業など体力が求められるため。

適性(苦手でも可)

項目 説明
創造性・アイデア発想力 工程が規定化されており、アイデア発想力は比較的重要ではないため。

別名

  • 布地漂白工
  • 繊維漂白工

関連職業

  • 仕上げ工
  • 染色工
  • 織布工

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